最近の報道でも、在宅介護でいちばん困るのはBPSD(怒りっぽさ・不安・幻覚・夜間の不穏・徘徊など)やって耳にすること増えとる。診断名そのものより、毎日の「困った」をどう回すかが家族の体力を左右するんよね。せやから今回は、医学書の難しい理論は置いといて、“なぜ起きるか”のツボ→今日からできる環境調整→使える道具と制度の順で、実践的にまとめるで。
【0. 目次】
– 1. 現状と課題
– 2. 原因・仕組み(BPSDの出方と背景)
– 3. 生活の中でできる工夫(場面別の対処)
– 4. 支援制度・サービスの活用
– 5. まとめ
【1. 現状と課題】
BPSDは病気の進行だけやなく、環境の変化・体調不良・不安が重なったときに強く出やすい。家族は「説得しても通じへん」「夜に何度も起きて見張らなあかん」と消耗しがち。課題は、
1) “困った行動の前後”をメモして引き金(トリガー)を見つける
2) 正しさの押し付けより“安心感”を優先する
3) 1人で抱えず、道具と制度で“見守りの穴”を埋める
の3本柱や。完璧主義は捨てて、7割できたら花丸くらいでええ。
【2. 原因・仕組み(BPSDの出方と背景)】
BPSDは「記憶があいまい→不安が高まる→身体が先に動く」という流れで出やすい。夕方以降に悪化する“日没症候群”、便秘・尿路感染・脱水みたいな身体不調、テレビ音や影が人に見える感覚過敏など、脳以外の要因も大きい。ポイントは、“事実の訂正”より“気持ちの同調”。例えば「家に帰る!」に対して正論で止めるより、「心配なんやね。お茶飲んでから一緒に準備しよか」で安心の階段を作るんや。
👉 Qrio Lock(Qrio株式会社) … 玄関のオートロック化で深夜の外出を防ぎやすい。
👉 Nature Remo 3(Nature株式会社) … 室温・照明を遠隔で自動調整。夕方の不穏対策に。
【3. 生活の中でできる工夫(場面別の対処)】
① 徘徊・外出が心配なとき
・玄関まわりの刺激を減らす:靴や鍵は見えへん場所へ。カレンダー・時計は大きく明るく。
・声かけは“目的を叶える別案”:バスの時間まだやで、先に上着着て待っとこ…のように行動の置き換えを。
・ドアの工夫:SEIKO「セイコータイマーつきチャイム」(セイコータイムクリエーション)で開閉検知音をつける/Qrio Lockで外側から開けにくい設定に。
② 夜間の不穏・何度も起きる
・夕方ルーティン:16〜18時に温かい飲み物+軽い体操+明るめ照明で“日没症候群”を和らげる。
・寝室は“単純で安全”:足元灯はパナソニック「足元保安灯」系のやわらかい光。通路に段差マットは置かへん。
・センサー見守り:ATOM Cam 2(ATOM tech株式会社)は人感・動体検知アラートが分かりやすい。記録を翌日の対策会議に活かせる。
③ 幻覚・物盗られ妄想への対応
・否定より“共感+確認”:「それは心配やね。一緒に探そか」で行動を並走。
・“置き場所を固定”:財布・鍵はキングジム「KITTA 収納ボックス」(株式会社キングジム)などで見える収納。
・会話の窓口を絞る:家族グループLINEで担当者を1人決めると、同じ説明のループ地獄を避けやすい。
④ 便秘・脱水など身体要因のケア
・水分は“回数で稼ぐ”:象印マホービン「ステンレスマグ」で少量×高頻度。
・整腸食:ヨーグルト+きなこ+蜂蜜を午後に1カップ。腎機能や糖尿病は医師に確認。
・薬の整理:オムロン「デジタル体温計 MC-681」で発熱チェック、下剤は自己判断で増やさない。
👉 Amazon Echo Show 8(Amazon) … ビデオ通話で安心。離れてても「今から寝よか」と声かけできる。
👉 セイコータイマーつきチャイム(セイコータイムクリエーション) … 玄関と勝手口の開閉音で気づきやすい。
【4. 支援制度・サービスの活用】
・介護保険の福祉用具貸与:徘徊感知機器・ベッド用手すり・歩行器など、月額レンタルで導入可。ケアマネに「夜間の見守りを強化したい」と目的を伝えるのがコツ。
・デイサービス・ショートステイ:日中活動で夜の睡眠が安定しやすい。家族の休息時間も確保。
・かかりつけ医・もの忘れ外来:せん妄(感染・脱水・薬の副作用)のチェックを早めに。薬の調整でBPSDが軽くなることも。
・相談窓口:地域包括支援センター、NPO「認知症の人と家族の会」で気持ちの吐き出しと情報収集。
・見守り機器の助成:自治体でGPS・徘徊感知の補助がある場合あり。市区町村の高齢福祉課を確
認。
👉 「徘徊感知機器」 … ベッド離床やドア通過のお知らせに。
👉 見守りGPS まもサーチ3(株式会社ビーサイズ) … 屋外位置の把握が簡単。
👉 ATOM Cam 2(ATOM tech株式会社) … 設置が簡単、コスパ良し。
【5. まとめ】
BPSDは家族のせいでも、本人のわがままでもない。不安が高まる状況で出てまう“SOSのサイン”。今日からできることは3つ。1) 前後の状況をメモして引き金を探す。2) 正論より安心。否定せず一緒に動く提案を。3) 道具+制度で穴を埋める。センサー・オートロック・GPS、そしてデイ・ショートを混ぜて家族も休む。完全を目指すより、昨日より一歩ラクになればOK。しんどい日はプロに頼る勇気を。


コメント